勉強会で八幡浜に行ってきました!

(2018/12/19)

 松山ベテル病院でがん看護専門看護師をしております上杉です。

 私は、普段は院内(外来、病棟)でがん患者さまやご家族からの相談の仕事や、よりよい看護ケアについて病棟や外来の看護師さんとともに取り組んでいるのですが、先月(11月)「浮腫のケア」の勉強会をさせていただくために八幡浜に行ってまいりました。

 

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 浮腫は「むくみ」というほうが一般的には判りやすいかもしれません。「むくみ」は健康な人でも起こりますが、がん治療やがんの進行により本来は心臓に戻っていく血液やリンパ液が戻りにくくなり「むくみ」が慢性化していくことがあります。この状況が起こった患者さまの日常性をできるだけよりよく保つためのケア(皮膚のケアやマッサージの方法など)を行うには、まずはどんなむくみなのかをよく見極め、有効なケアを選択していく必要があります。

 実はこの勉強会、「愛媛県在宅緩和ケア推進モデル事業」という、住み慣れた家で緩和ケアを受けられる医療の連携とチームの人材を育てる事業が元になっています。そしてこの事業は、松山ベテル病院の緩和ケア医師と社会福祉士、地域看護専門看護師が核となり推し進められていて、今では今治、大洲、八幡浜、宇和島、西条へその輪は広がっています。

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 今回、八幡浜・大洲地域の訪問看護ステーションの看護師さん約20名が参加され、非常に熱心に講習と実技に取り組んでいただきました。訪問看護師さんは本当にパワフルな方が多く、夕方の貴重な時間を使っていましたのであまり超過してはいけないと気遣いつつも、熱気に包まれた中であっという間に終了いたしました。私自身、参加していただいた看護師さんから逆にパワーも頂くことができ、ありがたい時間となりました。

 これからも在宅緩和ケアを支える看護師さん達のお力に少しでもなれるよう、積極的に関わらせていただきたいと思います。

(看護部長室 主任 がん看護専門看護師 上杉和美)