(2017/12/06)
はじめまして、一般内科を担当しています三好と申します。ベテル病院で外来、入院、在宅診療にかかわり今年で20年になりました。60代から関りを持たせていただいた方々は今80代になられました。大変お元気な方々も多々いらっしゃって私が健康の秘訣をお伺いすることもあります。
私は山、川、海のある自然に囲まれた郡部の田舎町で生まれ育ちました。小学校低学年くらいから父からわが家の歴史を聞かされてきました。私の祖父は4人姉弟の末っ子だったそうです。長姉は師範学校を出て教師になりすぐに他界し後の2人の姉は嫁ぎ先で他界したそうです。3人ともはたち前後だったそうです。一人ぼっちになった祖父でしたが縁あって長姉の教え子と結ばれました。7人の子宝に恵まれました。父は三男坊でしたが幼少時に疫痢がはやり、二人の兄と一人の姉を亡くしました。以後長男として祖父母に育てられ学徒動員で戦地に赴き戦後母と結ばれました。
父母が結婚後、兄が誕生し二年後に私が誕生しました。その直後に大学を卒業して関西に就職した父の末弟が骨肉腫を患い片足を切断しました。しかし病状は進行し祖父は大阪大学やありとあらゆる伝手をたよって相談しましたが志半ばで永眠しました。
その直後に祖母が脳卒中で倒れ寝たり起きたりの生活となりました。私が物心ついたときには祖母は寝付いておりました。末っ子が早逝し祖母が寝付き、祖父はかなり神経が参り家中がピリピリした状態であったことを記憶しています。当然父母は私のことなどかまっておられず兄は土間で昼寝をし私は祖母の布団に入り手をつないでラヂオを聞きながら昼寝をしていました。
そういう家系に生まれ育ち、いま兄と私は医師をしています。
(松山ベテル病院 副院長 三好浩輔)