(2017/11/01)
アガパンサスは、初夏に背を伸ばし凛と咲く淡い紫色の花です。この名前は、ギリシャ語で神様の愛を意味する「アガペー」と花を意味する「アントス」を語源としています。神様の愛の花となります。ベテル病院には植木鉢に、ベテルホームには坂を登る途中に植えられており、自分らしく咲く1つ1つの花に力強さを感じます。
その美しい花も秋には枯れ、冬には優雅な花が咲いたことも忘れてしまいそうになります。すべてが無かったかのように、すべてが終わってしまったかのように。しかし、そのような厳しい季節にも神様は目を留めていてくださり鮮やかな緑の葉を残し、
初夏には再び自分らしい花を咲かせるのです。そんなアガパンサスの前で立ち止まり眺めていると、神様の愛は喜びのときにも、悲しみのときにも、いつも私たちに注がれているのだと私は教えられています。
ベテル(神の家)には、神様の愛の花がたくさん咲いているように思います。ベテルで過ごされている方々、ベテルで過ごす私たちのことを覚えて祈ってくださっている方々、後援会として、ボランティアとして様々なかたちで支えてくださっている方々。そのお一人おひとりもまた、神様が心から愛されている花なのです。
その神様の愛の花を皆さまにお届けしたいと思い、私たちはブログにこの名前を付けさせていただきました。ベテルに咲くアガパンサスを少しでも感じとっていただければ幸いです。
(チャプレン 中村信雄)
冬のアガパンサス