(2022/11/16)
秋の外あそび
保育園の周りも木々の色付も濃く深まり、夏に花を咲かせていた山査子(サンザシ)は、真っ赤な実を付けてくれました。お天気の良い日には、ヒヨドリが美味しそうについばんでいます。そんな様子を毎日子ども達と眺める事が楽しみになってきました。
保育園を降りた街道を覆うように大きな木があり、トンネルのようになっています。「トトロみたーい」と子どもの言葉から「トトロの道」と名付けました。春は密柑(ミカン)の花の香りや筍、夏は涼やかな風の通り道となり、秋は自然の宝です。虫の鳴き声には、小さな子も耳をすまし、静けさの心地よさを感じています。虫が姿を見せると本当に大騒ぎになります。ドングリやトゲトゲの実、落ち葉、まつぼっくりはもちろん何気ない物が子どもにとって宝物です。お母さんに見せたいと、ポケットに小石や葉っぱを入れて帰り、時には靴箱にオブジェとして飾ってくれます(お母さん、お洗濯の時にはポケット確かめてくださいね)。外で遊ぶ時には、ままごとのご馳走になります。カップケーキを飾ったり、おにぎりの具になったり一瞬で秋色です。ヒヨドリに食べられないかと時々気にしている姿はかわいいです。
自然を通して様々な体験と共に五感を使い、好奇心が溢れ、子どもの感性にはいつも発見があり新鮮です。寒くなるまでに何度も「トトロの道」にお出掛けしたいと思います。ちなみに冬は、空気が冴え渡り、落ち葉の下で過ごす虫や葉っぱの上を歩き、音を楽しんでいます。11月は霧ふる月です。聞こえてくる冬の足音を感じます。それと同じに春を迎える準備をしています。チューリップの球根を植え、来春を楽しみにしています。機会がありましたら、保育園を覗いてください。
日々深まる秋、食べる事、読書、スポーツ、おしゃれ、自然に触れながら心豊かに過ごしていきたいなぁと思います。
松山ベテル病院保育園
主任 魚尾伊智美



※掲載している写真は、ご家族の同意を得ています。