当院のホスピスについて
松山ベテル病院は開院当初より「ホスピス精神」を基本理念にしており、ホスピス病棟を愛媛県内でいち早く開設いたしました。
ホスピス(hospice)緩和ケア病棟(palliative care unit)とは
ホスピスの語源はラテン語のhosupi-tiumです。これはホスピタリティ(あたたかいおもてなし=歓待・宿所・宿屋)に由来し、巡礼者、貧困者、病人たちを休ませ、歓待する家を意味すると言われています。
現在では、主に末期の悪性腫瘍(がん)等の患者さまが、残された貴重な時間を、肉体的・精神的・社会的・霊的な苦痛が緩和され、その人らしく生き抜いていただくための営みであると言われています。
松山ベテル病院では
松山ベテル病院の緩和ケア(ホスピス)病棟では、キリスト教の「愛の精神」を基本理念として、全人的医療と心のこもった看護で、「最後まで人間らしく、尊厳をもって、有意義に生き抜く事ができる」ように援助します。
患者さまとの信頼関係を基本に、「患者さま一人ひとりに最も適したケア」を、ご本人やご家族の方々と相談しながら、進めていきます。入院生活においても、「患者さんの意思を尊重」してかつ、生活リズムが守られるようにスタッフ一同がご家族を軸にチームとなって、支援・お手伝いします。
ご相談窓口
ホスピスのご利用についてのご相談は、まずは下のページをご覧いただき、お問い合わせフォームまたはお電話でお願いします。
また、ベテル三番町クリニックにおいては、自宅でがん治療を受けながら療養を考えておられる方や、がんの治療を終えて自宅での療養を考えておられる方のために、在宅ホスピスケアのご相談を承っております。
時には泣き叫ぶのもいい
嘆き悲しむさまは、確かに痛々しいが、それがもっともなことであるならば、健康的なはけ口でもあり、表現である。泣く行為はうつ状態からくるとは限らない。むしろ押さえつけたりすべきでない。健康的な感情の捌け口ともなりうるのだ。希望をなくし意気消沈している人たちは自分の知ったものについて語り、泣き叫びたい場合もある。また、自分が一人ぼっちではないと言う事を確かめるために、両手をしっかり握ってくれる誰かを必要としてもいる。
もしも、あなたが悲しみに身を置いている人に、何かをしてあげたいと思うなら、そっと肩を抱き、優しくしてあげる事である。何でも心から聞いてあげる事なのだ。
(書籍「時には泣き叫ぶのもいい」より)
ホスピス病棟の日常
ホスピス病棟での日常や紹介についての広報誌「ホスピスだより」を年2回発行しています。当院のホスピスの雰囲気を少しでも感じていただければと思います。